スポーツ新聞争奪戦

 

どこの図書館にも、新聞の閲覧コーナーがあって、あらゆる種類の新聞が揃っていますよね。

 

でも、閲覧コーナーへ来る大半の人たちはスポーツ新聞目当てに来ているようです。

 

私も何回か閲覧コーナーを覗いたことがありますが、何種類かあるスポーツ紙がラックに残っていることはまずありませんね。

 

運よく、新聞が残っていても、競争率が高いのでモタモタしていると、何処からともなく現れたオジサンに持っていかれてしまうことなど日常茶飯事のようです。

 

私も話の種に一般紙では紹介されないスポーツ・芸能界の情報を得ておきたいのですが、だからと云ってスポーツ新聞めがけて走るなどということはプライドが許さないのです。

 

先日も、たまたまラックに戻している人がいたので、おもむろに近づいて、いざ新聞に手を出そうとした瞬間に学生風の若者に新聞をかすめ取られてしまいました。

 

さりげなく、隣にあった日本経済新聞を手にとって平静を装いましたが、このときの忸怩たる思いは筆舌に尽くしがたいものがありました。

 

静謐なイメージのある図書館ですが、その裏側ではスポーツ新聞を巡って熾烈な争奪戦が繰り広げられているのです。

 

 

 

忸怩(ジクジ):恥じ入るさま。