認知症で徘徊中、列車にはねられて死亡した男性(当時91歳)の遺族にJR東海が損害賠償を求めた裁判で、最高裁は1日、男性の家族に賠償を命じた2審判決を覆しJR東海側の請求を棄却する判決を下しました。(ニュース調になってしまいましたね。)
これで家族側の逆転勝訴が確定したことになりました。
私もこの裁判が始まった時から、認知症の人を介護する家族の監督義務範囲がどこまであるのか注目していたのですが、順当な判決と云って良いのではないでしょうか。
認知症で徘徊癖のある老人を24時間見守って、なおかつその行動の全責任を家族に負わせようとするのは酷ですよね。
その昔、認知症の父親を持つ友人に聞いた話ですが、ほんの数秒で神隠しにあったように消えてしまうそうです。
しかも、信じられないような遠くの場所まで行ってしまうので、気の休まる暇がないと言っていました。
でも、実際に鉄道会社にも多大な損害は発生しているわけですから、何らかの方法で賠償される仕組みを構築しておかないといけませんね。
とにかく高齢化社会を象徴するような裁判でした。
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