ジム今昔物語

私がジムへ通い始めたのは、40歳をちょっと過ぎた頃でした。

当時はバブルの絶頂期でしたから、入会金が百万単位のジムもあったりして、中堅のサラリーマンの間では会員になるのがひとつのステータスになっていたような覚えがあります。


会員の殆んどが30歳前後の若い人ばかりで、信じられないかも知れませんが、私のように40を過ぎてからジムへ通い始めるのは極めて違例と言われていたものです。

当然、560歳代の会員など目にする事がありませんでしたし、皆さん真剣にトレーニングしていました。


それから、1/4半世紀余が経過した現在では年齢層はすっかり逆転し、どこのジムでもシニアが退会したらスポーツジムは成り立たないといわれるくらい高齢の会員が激増し、4~50歳代の会員はヒヨッコ扱いされる時代へと様変わりしたのであります。

そうした現状を踏まえてみると、心身共に健康な高齢者の大半はスポーツジムに通っている計算になりますね?


ディサービスや介護施設のお世話になるより、ずっとましだと思うのですが、これだけ高齢の会員が増えると、多くの会員がスポーツジムは知り合いとの会話を楽しむ社交場と考え始めてしまったようです。

それをとやかく言うつもりは毛頭ありませんが、その昔、寸暇を惜しんで真摯にトレーニングに取り組んでいた頃と比較すると隔世の感を覚えざるを得ないのです。