15、6年ぶりに学生時代の友人と食事をする事になりました。
場所はお互いの中間点を取って新宿ということに。
新宿東口の「スタジオ・アルタ」前で待ち合わせをしたのですが、約束の1時過ぎになっても友人が現れないのです。
アルタの前と言っても広いので、辺りを見てみると同じように周りをキョロキョロ見渡している一人の老人の姿が目に入りました。
まさかと思ったのですが、よく見ると横顔になんとなく昔の友人の面影が残っているのです。
そこで思い切って声を掛けてみました。
しばしの間、お互いの顔を見つめあった結果、紛れもなく本人同士でした。
それにしても、人間の顔と云うのはここまで変わるものなのでしょうか?
顔の輪郭はもとより、頭の毛はさびしくなって、おまけに背まで低くなり、まるで別人のようでした。
これでは、町で行き過ぎても絶対分からないでしょうね?
私も思わずガクッときてしまいましたよ。
なぜなら相手も私を見分けることが出来なかった訳ですからね!
毎日鏡を見ているせいか、自分の顔の大きな変化には気付かないものなんですね。
お互いにショックの色が隠せないまま、せっかくの再会が、すっかり色褪せたものになってしまいました。
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