TVのアナウンサーが時々「二重表現」をしていることがあります。
重言といって「馬から落馬する」のように、同じ意味の語を重ねた言葉のことですが、意外と気が付かないで使っているようです。
「それが一番ベストだな!」、「必ず必要になるから・・・。」程度だとなんとなく違和感を覚えますが、「多額の巨費を投じて、」とか「まず、最初に、」という言葉は日常的に使われていますよね?
調べてみたところ、私もよく使っている「酒の肴」、「射程距離」それに「銃声音が聞こえた。」も立派(?)な重言だということが分かりました。
まず、肴という言葉自体が酒のオカズという意味だそうです。
そして射程=距離、また銃声だけで音は不要ということでした。
さらに、「沿岸沿い」というのも文字で書くと、おかしいなと思いますが、天気予報では平気で使われている言葉ですよね。
「黄昏迫る夕暮れ時」も黄昏(たそがれ)=夕暮れ時ですからダブっていることになります。
「存亡の危機」これもよく聞く言葉ですが、「存亡の機」が正解です。
「ポタージュスープ」もそうです。ポタージュはフランス語でスープの意味なので、「スープ、スープ」ということになりますから、これも立派な重言です。
最後に誰もが間違えて使っている重言をご紹介しましょう!
「故障中」はいたるところで見かけますが、故障だけで既に状態を表しているので中は不要なんです。
こうなってくると日本語は世界で最も難しい言語の中の5位にランクされているのが、よく分かりますね。
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