ボトルキープ

友人と居酒屋で飲んでいる時の事です。

「果たしてボトルキープは得なのか?」という話になりました。

たいていの店ではボトルの価格はショット(グラス1杯)価格の10倍に設定してあるといいますから、単純に計算すれば安いのは間違いありませんよね!

(ボトル1本の内容量はグラス223杯分に相当しますヵら。)

 

もちろん、中身だけ飲む訳にはいかないので、ミネラルウォーターや氷等の諸費用は掛かるにしても、約半額の値段で飲むことが出来ることになります。

通常の酒飲みの方ですと、ここで「オー、そうか!」と言って納得してしまうでしょうが、我々クラスの酒飲みになると、なぜ店側はボトルキープを熱心に勧めるのか?という疑問が湧いてくるのですよ!

ここまで勧めるからには、「店側にも必ずメリットがある筈だ!」という事になる訳です。

 

まず、第一に考えられるのは、ボトル1本分の売り上げが即確保できるので、その時点で仕入れの元が取れることでしょうね!

次には、付帯品となる、タダ同然の水や氷が商品化できることです。

今時、ミネラルウォーターを出す居酒屋等お目にかかったことがありませんから、殆どの店がポット1本分の水道水(氷付き)を3~400円で売っています。

さらに、いったんボトルと水割りセットを渡してしまえば、後は客がすべてやってくれますから、店員は何もしなくて済むのです。

その上、客が水割りを作るときには、どうしても酒の比率が多くなって、酩酊の度合いが早くなってきますから、ひいては客の回転率にも繋がってくるのです。

 

つまり、ボトルキープというのは店側が仕掛けた巧妙なトラップ(罠)なんですよ!

資本主義経済の世の中、消費者だけがメリットを享受することなど、あり得ません。

愛飲家の皆様方、ゆめゆめ騙されることのないようお気をつけ下され。