いつもの通りジムの浴室で汗を流していると、少し離れたブースにいる男性が自分のイスを一生懸命に洗っていました。
このような人は、時々見かけますから気にもしなかったのですが、よく見ると専用のスポンジらしきモノを使って入念に洗っているのです。
確かに誰が座ったか分りませんから、神経質になるのも理解できますが、それにしても手間と時間を掛けすぎです。
体を洗いながらその様子を眺めていたのですが、まるで何か悪いものにでも憑りつかれたようにイス全体をこすり続けているのです。
お尻の当たる部分だけでいいような気がするのですが、ここまで執拗になると、もはや潔癖症と云うよりも、心を病んでいるとしか思えませんでした。
驚いたことにイスが済んだと思ったら次は洗面器を洗い出しました。
直前にその場所に座っていた人がこれを見たら不快に思うでしょうね?
「オレはバイキンマンじゃないぞ!」と怒るかも知れませんよ。
何を恐れているのか分りませんが、病理学的見地から説明しますと、幾ら強い洗剤を使ってキレイに洗っても無菌状態になることはあり得ません。
それに人間の体には強い免疫力がありますから、多少の菌が付着したところで健康な人が病気に罹ることはまずないのです。
このジムには奇人・変人が数多くいることで有名なんですが、この男性も間違いなくその一人ですね!
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