鯛焼き悲話

「ジムの帰りに駅前の『銀だこ』でクロワッサンの鯛焼きヒトツ買ってきてください!」と妻から頼まれました。

女性はどう思うか分りませんが、100~200円程度のモノを1個だけ買うというのは、私にとって屈辱以外の何モノでもないのです。

 

例えば、100円ショップで1品だけ買ってレジへ行ったとします。

レジ係りの女性が「1品のお買い上げで108円になりま~す。」と大きな声を上げますよね。

すると、その瞬間、店内にいる客の視線は一斉に私に注がれてきます。

「なぁ~に、あの人1品しか買わないんだってさ! きっと年金が少ないんでしょうね?」とか「見て!見て!今時100均で1品ですってよ? そういえば貧しそうな格好してるもんね~。」等と嘲笑される事間違いないのです。

 

100均でさえ、そうなんですから、名門「銀だこ」なら推して知るべしではありませんか?

店員:「いらっしゃいませ!」

私:(下を向きながら申し訳なさそうに)「鯛焼き1個ください!」

店員:「ハイ!ありがとうございます。(1個かよ!手間賃にもならね~な!)お会計1個で210円になります。(釣り銭のないようにしろよ!)

私:「すみません!これ(1万円札)でお願いします。」

店員:「ハイ。 9,790円のお釣りです。ありがとうございました。(バカヤロー、二度と来るな!)」となるわけですよ!

 

それが分っているだけに、私は低価格のモノを買う時には不要になるのを承知で複数個買うようにしています。

もちろん、この日も自腹を切って2個買いました。

ところで、このクロワッサンの鯛焼き、非常に美味しかったですよ!