ジムでアルバイトをしているスタッフに目下「就活」真っ最中の学生さんがいます。
話を聞いてみたところ、昨年より求人率は上がってきてはいるものの、相変わらず厳しい状況が続いているようですね。
この学生さんは既に数社から内定をもらっているそうですが、周りには未だに面接すら出来てない友が数多くいると言っていました。
まさに悲喜交々といったところですね。
ともかく私たちの頃とは全く様変わりしているようです。
そもそも当時は「就活」なんていう言葉自体ありませんでしたし、大企業はともかく中小企業なら、いくらでも就職先はありましたからね。
今でも覚えている面白い話があります。
伊藤忠の子会社で体育会系の学生を求めているという情報があったので、試しに面接に行ってみました。
職種が建設機械の販売・リースと云うことから体育会系の学生を募集したらしいのですが、面接のなかで、「マルクスは経済学的見地からすると何派に属するか?」と質問されたのです。思わず「はぁ?」と耳を疑いました。
体育会系の学生を捕まえてこんな質問はないだろうと思いましたが、一呼吸おいてから、おもむろにこう答えたのです。
「私は体力には自信があったので応募しましたが、どうやら御社は私の基準に合わないようです。面接の途中ですがここで失礼します。」
その時の面接担当者の唖然とした顔が今でも目に浮かびます。
もちろん不合格でしたが、こんなおおらかな時代もあったのですよ。
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