ジムの浴室でちょくちょく不気味な二人連れに遭遇することがあります。
1人は異様なまでに発達した上半身を持ち、もう一人は長年ジム通いをしているにも拘らず醜くい下腹を突きだして、おまけにちょん髷の様なヘアースタイルをしている、共に50代半ばの二人組です。
これだけなら、さしたる興味も湧かないのですが浴室内での二人の行動が妙にシンクロナイズされているのが滑稽なのですよ。
例えば、サウナの中で、ある程度の時間が経つと二人が同時にベンチから立ち上がります。
時計を見ているわけでもなく、声を掛け合ってもいないのに、二人の動きが寸分違わず同じというのは驚きですよ!
阿吽の呼吸とでもいうのでしょうか?
サウナだけでなく、湯船や水風呂に浸かっている時の姿恰好やチョッとした仕草を取ってても見事にシンクロしています。
こんなことをわざわざ練習するとも思えませんし、以心伝心というヤツでしょうね?
さらに興味を引くのが、サウナに入っている間、ず~っとお互いに自慢話を喋り続けていることです。
それとなく聞いていると、よくもまぁ、これだけ自慢することがあるかと思うくらい次から次へと出てきます。
自分の人生設計の完璧さ、高級車、別荘、海外旅行から自分の子供の話と全てが自慢話ばかりですから、呆れるやら感心するやら、サウナの暑さがまるで苦にならないくらいです。
もし話していることが本当なら、この二人はまさに絵に描いたような生活をしていることになりますよ。
ロシアの有名な心理学者イアン・マサノビッチによると「自慢する人は自慢することで自分の存在価値を表現している。」と云っています。
ともかく、度が過ぎた自慢話と云うのは、聞かされている側からすれば、あまり気分の良いものではありませんね。
コメントをお書きください