3日ほど前から妻が病に伏してしまったため、ただいま私が家事全般をこなしております。
全般とはいっても、掃除・洗濯はともかく、炊事となるとやはり荷が重いですな!
とにかく私が出来る料理と云うのは酒の肴が中心ですから、いきなりおかゆが食べたいと云われても困ってしまうわけでありますよ!
やむなく、病人が食べられるようなものを探しにスーパーに行ってきました。
日頃、私がスーパーに行くときは酒か刺身の盛り合わせしか買いませんから、ものの5分もあれば買い物は終わってしまいます。
ところが、妻からリクエストされた「レトルトのお粥」と「生姜の葛湯」がどこに置いてあるのか分らないため、店中を探し回ったので予想外に時間がかかってしまいました。
無事に買い物を終えた帰り際に魚売り場の前を通ると、高齢の男性客数名が、まるで申し合わせたように刺身のパックを手に取り、品定めをしている姿を目撃しました。
皆さん余りにも真剣な眼差しなので、私もついつい見とれてしまいました。
切り身の色艶や大きさを比べているのでしょうかね?
そのうちの一人が納得したのか、意を決したかのようにパックを買い物カゴに入れ、レジへ向かうのかと思いきや再び陳列棚へ戻ってきて他のパックと交換したのですよ!
少しでも良いものをという気持ちは分らないでもないですが、その道何年というプロが盛り付けているのですから、パックごとの差なんてある訳ないんですがね?
刺身パック一つ買うのに、なかなか決断を下せない!
これも、ひとえに煩悩のなせる技なのかもしれませんが、何かモノ寂しい気がしてなりませんでした。
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