「そのうちとお化け」

大分前になりますが、ある会合で久しぶりに学生時代の友人と顔を合わす機会がありました。特に親しい付き合いはしていなかったのですが、お互いの近況を語り合っているうちに、その彼から「そのうち飲もうよ!」と言われました。
皆さんにも経験があるかと思いますが、このまま別れたら「飲もうよ!」という誘いの電話がかかってくることは100%あり得ません。

 

いわゆる、「そのうちとお化けは出たことがない!」というヤツです。

それが分っているので、私が「久しぶりだから、その辺で一杯やって行こうよ!」とこちらから誘ってみたのです。

すると、彼曰く「急に飲もうと云われてもねぇ…。 心の準備もあるしそのうちにしようよ。」と体よく断られてしまいました。

 

その場を取り繕う社交辞令を本気にする私がおかしいのかも知れませんが、云うに事欠いて酒を飲むのに「心の準備」とは恐れ入りました。

「それではそのうちね!」とその場はそれで別れたのですが、この一言で彼とは今後一切飲む気持ちは全くなくなりました。

 

私は自分から「今度飲みに行こうよ!」と誘った場合には、時間が経っても必ず実行するように心掛けています。

逆に誘われた場合には、「じゃあ何時にする?」と聞き返すことにしているのです。

それで、相手が口ごもる様だったら、飲む気がないと思っていれば間違いありません。

 

でも、大のオトナが心にもないことを平気で口にするというのは、あまり好ましいものではありませんよね?