鬼母(オニハハ)

流石に手は上げていませんでしたが…。
流石に手は上げていませんでしたが…。

近所のスーパーでレジ待ちをしていた時のことです。

すぐ近くで子供を叱る母親の声が聞こえてきました。

もちろん、原因は分りませんが、かなり強い口調で叱りつけていました。

 

その内、自分の言うことを聞かない母親がエスカレートしてきたのでしょうね。

まるでヤンキーの姉ちゃんが下級生を脅すような聞くに堪えない言葉遣いに変わってきたのです。

 

普通、親が子を叱る時にはどんなキツイ言葉でも、その裏にはそこはかとない愛情を感じるものですが、彼女の言葉には、それが微塵も感じられないのです。

 

3歳ぐらいの幼児を相手に罵詈雑言を並べ立てていれば、当然泣き出します。

すると、今度は「みっともないから泣くんじゃねぇよ!」と、よりいっそう声を荒げる始末です。

これには周囲の人達もあきれ顔をしていました。

 

よっぽど「みっともないのはお前の方だよ!」と、言ってやろうかと思っていたのですが、鬼のような形相をした女の顔を見ていたら、ついつい言いそびれてしまいました。

このように人前で感情だけむき出しにして叱っても意味がない事なんですがね!

 

もう少し、冷静になってロジカル(理にかなった)に悪いところを指摘できないようでは、この子の将来は暗澹たるものになってしまいます。

 

他人事ながら実に後味の悪い光景に遭遇してしまったものです。