あの有名な上海蟹をご馳走になってきました。
話には聞いていたのですが、実はこれまでに一度も食べたことがなかったのです。
なので、前の晩は期待と興奮に打ち震えてまんじりとも出来ませんでした。
店に入り前菜をつまみにビールを飲んでいると中国人のシェフがタコ糸で縛った上海蟹を持って料理法の説明をしてくれました。
大事なのは生きたままの蟹をタコ糸で結んだまま、シソの葉を敷いた蒸篭(セイロ)で一気に蒸上げることだそうです。
それにしても生きたままの蟹を身動きできないように糸で縛りつけ、その上高温に晒して、しかも体中の骨をバラバラにしてから口に入れるというのは、なんとも残酷ですよね!
蟹もそれが分っているようで、当初青黒かった甲羅の色を真っ赤にして我々に抗議しているかのようにみえました。
いざ、食べてみると衝撃的な美味しさは感じられませんでしたが、コクのある蟹ミソはいかにも初冬の風物詩を感じさせるものがありました。
ただ、日本の蟹よりも小ぶりですので、「蟹を喰った!」という充実感は得ることが出来なかったのは残念でした。
なにはともあれ、貴重な体験をさせて貰いました。
※中国では “ 上海蟹 ” とは呼ばずに「大閘蟹( ダーヂャーシエ)」 と呼ばれているそうです。
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