「悠久の道」

「悠久の道」という、まるで小説のタイトルみたいな名の芋焼酎を頂きました。

白木の箱に入れられた豪華な化粧瓶からは、皇室への献上品のような深い重みが感じられました。

 

それにしても変われば変わるものですよね。

昔は焼酎というと肉体労働者が飲む強い酒というイメージがありましたよね。

その日の労働で稼いだ金をポケットに捻じ込み、首に手拭を巻いた汗臭い連中が、場末の酒屋でコップに焼酎をなみなみと注いで、たくわんなどをツマミにグイグイと立ち飲みしている光景を、よく目にしたものです。
そんな思いがありましたから、金に不自由していた学生時代でさえ、焼酎だけは飲んだことはありませんでした。

ただし、一度だけ鹿児島出身の友人に勧められて芋焼酎にトライしたことがありましたが瓶の蓋を開けた途端に漂ってくる癖のある強い匂いに目がくらみ、飲むのを断念した思い出があります。

 

そんなこともあり、私が焼酎を飲み始めたのは、かなり歳を取ってからのことでした。

それも、最初の芋の印象が強すぎたせいで初めて飲んだ焼酎は麦でした。

ところが、時が流れていまでは墨痕鮮やかにブランド名が書かれた木箱入りですよ!

しかも値段はピンからキリまであって、あの有名な「森伊蔵」は数万円もするというではないですか。

 

こうなると、もはや焼酎などと云って馬鹿に出来なくなりましたね。

当時、焼酎を水のごとく呷っていた人達はこの現象を見たらどう思うのでしょうか?

 

さて、頂いた芋焼酎を早速ロックで飲んでみましたが、芋の香りは仄かにするモノの芳醇な味と香りはむしろ高級ブランデーのような感触でした。

毎日の晩酌で飲むには気が引けるほどの逸品を頂きました。

 

※これまで焼酎と云えば無条件で水やウーロン茶で割っていましたが、ストレートかロックで飲むのが、一番良いようです。

 

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コメント: 1
  • #1

    sekstel (水曜日, 01 11月 2017 03:10)

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