最近、苦虫を噛み潰したような顔をしたオヤジさんが一人で店番をしているような町の本屋さんが少なくなりました。
大型書店やネット販売のアマゾンそして「ブックオフ」のような新しいタイプの古本屋の進出で体力のない町の本屋さんが淘汰されてしまうのは時代の流れとはいえ、一抹の寂しさを感じるものですね。
それでは、このところ頓に増えてきた売り場面積2000坪というような大型書店は果たして儲かっているのでしょうか?
というと、これが結構厳しいらしいのです。
だいたいが本を1冊売って得る粗利益は約20%と云われています。
そこからテナント料や人件費等を差し引くと営業利益は1%程度になってしまうそうです。
そんなところに持って、更に営業利益を圧迫しているのが万引きだと云います。
その被害額は年間1億円を超えるというのですから事は深刻ですよね。
何故、そんなに万引きが多いのかというと、半ば万引き本だと分っていながら高額で買い取る中古書店なる市場が出現によるものと云われています。
ですから中高生が自分の小遣い稼ぎにと競って万引きを重ねるようになったという訳です。
私はかねてから万引きという言葉そのものに問題があると思っていました。
万引きというと何故かイタズラ半分で金額もそれほど多くありませんから、一生懸命謝れば、何とか許して貰えそうなイメージがあるじゃないですか?
しかし、万引きというのはれっきとした窃盗ですから、金額の多寡を問わず厳しいペナルティを科せばいいのです。
私の家の近所の本屋さんは心無い万引きによって数年前、廃業に追い込まれてしまいました。
警察に連れて行かれても始末書を書いて謝れば済むようではいつまでたっても万引きは無くならないでしょうね。
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