という訳で、健康診断のため掛かりつけの「E医院」に向かいました。
手続きを終えると、どこの病院でもそうだと思うのですが紙コップを手渡されて「採尿」をすることになります。
ところが私は迂闊にも早朝に大量の小水を放尿してしまっているため、幾ら踏ん張っても露のかけらほどの小水も出てこないのですよ。
昔でしたら辺りにある生ビールまがいに注がれた紙コップから適当に注いで難を逃れたのですが、今回待合室を見渡すと息も絶え絶えな老人ばかりですから、迂闊に拝借するととんでもない結果になる恐れがあります。
やむを得ずしばらくトイレに佇みじっとその時が来るのを待ちました。
心を静めて待つこと、数十分微かな尿意と共にスプーンひと匙ほどの小水がにじみ出てきたのです。
でも、これくらいの量では全く役に立ちませんよね?
かと言って体内には昨夜からの絶食で小水どころか一滴の水分も残っていません。
ところが人間というものは窮地に陥ると奇想天外なアイデァが湧いてくるものです。
その微量の小水を水で希釈するという作戦を思いつきました。
もともとは水から派生したものですからパーセンテージが下がるだけで検査用として支障は無いはずです。
水道の蛇口をひねり、「H20+(H2N)2C=O」という新たな化学物質を作り上げ、その解析を最先端の技術を誇る日本の医学界に委ねてみたのです。
果たしてこの結果は如何に?
1か月後の判定が楽しみになってきました。
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