私の体調がひどくなる前の話ですが、友人とある寿司屋さんに行きました。(何日か前にご紹介した『寿司食い放題』の店とは違いますので念のため。)
その店はこれまで友人が何回となく通って、味も値段もマァマァと云うことで、これから「贔屓」にしようかな?という高いランクの店なのです。
そのせいでしょうか?私も何度か足を運んだことがあるのですが、毎回大勢の客で賑わっています。
雰囲気から察して殆どが常連客のようですが、今時、個人経営の寿司屋がこんなに繁盛するというのは珍しい事ですよね?
この日も週末だったので十人ほどが座れるカウンターは予約で満席でした。
我々二人は何とか確保したカウンターの片隅で一杯やりながら談笑していたのですが、ふと目の前のメニューを見ると、「牛トロの握り」、「和牛のステーキ」、「グラタン」等寿司屋にしては珍しい食べ物が並んでいました。
それを見ながら友人と「アレ、旨そうだね!」とか「たまには牛肉も良いよね!」という話をしていたところ、しばらくすると頼みもしないのに我々が話題にしただけの料理が次々に出てきてしまうではありませんか?
そもそも寿司屋の醍醐味というのは飯台を挟んで板さんとの取り止めのない会話を交わしながら刺身や握りを楽しむものではないかと思うのですよ!
それをですよ!人の会話を盗み聞きするかのように、いきなり断りもなしに平然と料理を出してくるというのは如何なものでしょうか?
おそらく板さんとしては、最近頻繁に顔を出す友人を上客と見込んで気を利かせたつもりだったのかも知れませんが、とんだ逆効果でした。
折角寿司の味は良いのに、この板さん出過ぎた真似をしたために極上の客を逃がす羽目になってしまいましたね。
大の鮨好きの私にとってはいたく残念な出来事でした。
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