万引き

         

夕方のテレビニュースでたびたび取り上げられるテーマの一つに万引きがありますよね?

実際に品物をバッグやポケットに入れるところから、警察官に引き渡されるまでの一部始終をカメラに納めているのですが、特に高齢者の万引き犯が自分の息子のような歳の店長に説教されて、許しを請う惨めな姿を見ていると、呆れるやら、悲しいやら、なんとも複雑な思いがしてなりません。

この人たちにはプライドや羞恥心といったものがないのでしょうか?

それとも、日々の生活に追われ、プライドどころの騒ぎではないのかも知れませんね?

そもそも最初に万引きをするときは見つかったらどうしよう?とドキドキして盗むものは何でもいいそうです。

それが2回目になるとドキドキ感が薄れ自分の欲しいものに手を出すようになり、何回も成功する内に、「万引き=欲しいものがタダで手に入る」というのが当たり前になり、買わずに盗めばよいという錯覚に陥ってしまうと云われています。

更にひどくなると、店へ入った途端に頭の中が万引きモードになり、万引きせずにはいられなくなってしまうというのですから恐ろしいことではありませんか。

まぁ、これはいわゆる常習犯というタイプですが、孤独で生き甲斐を失った老人が精神的な面から誰かに関心を持って欲しいがために万引きをする場合があるそうです。

一人暮らしの寂しさを万引きで紛らわそうというのですから、これは最早社会問題と云って良いかもしれません。

こんなニュースを目にする度に自分のおかれた環境が、いかに恵まれているかを実感する今日この頃です。