ただいま、ジム友Fさんの友人が書いた「自分史」を読んでいるところです。
著者のNさんという方とは、会った事も話した事もない全くの他人なのですが、同年代の人の体験や人生観、モノの見方などを知ることに興味がありますし、さらに他人が書いた文章を読むのは、いまだに文学の道を諦めきれないでいる私にとって非常に参考になることが多いのです。
さて、内容はというと著者の幼年期から大手電機メーカーを退職するまでの半生が実に事細かに記されています。
文章の表現力はともかくとして、著者の記憶力の緻密さには驚かされました。
小さいころから日記でもつけていなければ、これほど数多くの出来事を、鮮明に書き表すことはできないと思うのですが、感心しました。
私も「自分史」をしたためてみようと思ったことがありました。
でも、我が人生を振り返ってみると、記憶が斑ボケになっていて都合のいい事しか覚えていないのです。
これでは、「自分史」ならぬ「自慢史」になってしまいますものね!
書いた本人だけが面白く、満足できるようなものを他人に押し付けても相手は迷惑するだけだと思い、断念した経緯があります。
とにかく、自分の半生を客観的に、かつ、限られた紙面の範囲で纏め上げるのは大変な事だと実感した次第です。
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