時間の経過というのは不思議なもので、どうしてヒトによって長く感じたり、短く感じたりするのでしょうかね?
私の場合は、それこそ新幹線の如く、アッというまに時間が過ぎ去る感じなのですが、これは加齢にも起因するのかも知れませんね?
ところで、TVなどで、「ここは時間が止まったかのような、至上の楽園です!」と云うリゾート地のCMを目にすることがあります。
10年位前になりますが、実際にそんな体験がしてみたくなった私は娘の案内でフロリダ半島の先端にあるウセッパという小さな島を訪ねたことがあります。
そこは島全体がリゾート地になっていて、10戸ほどのコテージと1軒のレストランがあるだけで他には何もない、まさに、別天地でした。
メキシコ湾にゆったりと沈んでいく夕陽の美しさは、いまだに脳裏に焼き付いて離れることがありません。
また、ランチに食べたクラブ・サンドイッチや夕食に出た巨大なロブスターの味にも忘れ難いものがありました。
ところがですね、最初の内こそ、ゴルフ場にあるようなカートに乗って島のなかを回ったり、釣りをして楽しむことが出来ましたが、そのうち飽きてくると、他には何もやることがないのです。
昼間は椰子の木の下のロッキングチェアーに座ってカモメの群れを眺め、夕刻になればレストランでワインをたしなみ、さらには満天の星空の下ウィスキー片手に睡魔の訪れを待つという、
そんな単調な毎日でしたが、決して退屈することはありませんでした。
僅かな滞在時間ではありましたが確かに″時間がゆっくり流れている!″と云う事は実感できました。
とにかく、自分のしたいことだけして、後は時の流れに身を任せていればいいのですから。
もう一度!と言われると二の足を踏んでしまいますが、我が人生史上貴重な体験の一つでした。
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