口は災いの元

この時期になると、パソコン講習会では「年賀状作成」の講座が数多く開催されます。

今は、無料で便利なソフトが使えますし作り方も簡単ですから、申し込みが殺到し抽選で受講者を決めるくらいの人気があります。

ところがですね、なかにはプリンターを持っていない人が出てくるのですよ。

私が担当している身障者のクラスにもそんな方がいて、″実際に出来上がったものを見てみたい!″と云うものですから、″それでは、来週印刷してみましょう!年賀状とどなたかの住所を用意してきてくださいね!″と軽はずみに言ってしまったのです。

次週、その方が用意してきたのは30枚の年賀状と判読困難な住所録でした。

しかも、その住所には郵便番号が振られていないのです。

ほんの2~3枚のつもりでいた私は愕然としてしまいました。

もちろん、その方に非はありませんよね?

枚数を指定しなかった私に落ち度があったわけですから。

まず、キチンとした住所録を作らなければならないのですが、講習中にやるわけにもいかず、郵便番号の検索から、印刷までの作業を自宅でやる羽目になってしまいました。

良かれと思ったことが、とんだ労苦を背負うことになりました。

私はこれまでに何回も、これに似たアヤマチ(?)を繰り返しています。

後先考えず、ついつい口から先に出てしまうのです。

学習能力が足らないんですねぇ!

さらに、間が悪いことに、試し刷りしようとしたら「インク残量不足」のメッセージが出るではありませんか?

「口は災いの元」とはよく言ったものです。