イカサマ師

もし、この私が「学生時代ハーバード大学に留学していた時に『客員パソコン講師』の資格を取得しました。」なんて言っても誰も信じませんよね?

ところが、山中教授のノーベル賞受賞の直後だけに、ハーバード大学客員講師を名乗る森口某という男から売り込まれた「IPSの心筋移植手術」というガセネタに複数の大手メディアが飛びついて大々的に報道してしまったのです。

専門的なことは分りませんが、このような画期的な情報に接した時には、関係者から綿密な裏付けをとるはずですよね?

スクープを焦って裏取り取材を怠った読売新聞社は、とんだ赤っ恥を掻いてしまいました。

その時の記者会見というのが、全くお粗末でした。

胡散臭い風貌で、ヘラヘラ笑いながら辻褄の合わない説明を臆面もなく繰り返す姿には、何とも形容しがたいものがありましたよね。

例によってTV各局は競ってこの話題を取り上げていましたが、こんな日本の恥になるような話題になんでここまでヒートアップするのでしょうか?

こんなイカサマ師の茶番で山中教授の栄誉と感動が薄れてしまわなければいいのですが。