教えることの難しさ

先日、先輩講師のNさんが、講座の最中に受講者の一人から「お金を払っているのだから、もう少しわかりやすく教えて欲しい!」と言われたそうです。

パソコン教室に参加してくる受講者のレベルには当然ことながら差があります。

中には、「何が分らないのか自分でも分らない。」という人もいますからね。

ある人にレベルを合わせれば、他の人には何が語られているのかよく分らない。(あるいは逆に退屈に感じられる。)という事が起こりうるわけです。

この辺りの兼ね合いが非常に難しいのですよ。

人によっては1回説明しただけで理解してくれる場合もありますし、何回説明しても理解してくれない人もいます。

そんな受講者に対して、所定の時間内にすべての事を分りやすく教えるというのは至難の業です。

今回、クレームが出た方はどの程度のレベルだったんでしょうかね?

ところで、私達講師の間には「同じ質問を10回されても決して怒ってはいけない。」という不文律があります。

こんなケースは滅多にありませんが、ボランティア活動といえども、これほどまでの忍耐力を必要とされるのです。

他人に物を教える時に一番必要なのは、「簡単なことをやさしく伝えること。」反対に最悪なのは、「簡単なことを難しく伝えること。」だといわれています。

日々勉強ですね。 ホントに!