痛風の思い出

現在、高尿酸血症※1痛風発作の恐怖に慄(オノノ)きながら毎日を過ぎしている友人※2が身近にいます。

ご存知かもしれませんが、痛風は世界保健機構(WHO)1942年に制定した「世界3大イタイイタイ病」の一つです。

統計上、その症状の多くは左足の親指の付け根に現れます。

そして、いったん発作が出ると常軌を逸した痛みに襲われます。オーバーに聞こえるかもしれませんが、私が初めて痛風を経験した時の、患部を焼け火箸でグリグリと抉られたような、あの強烈な痛みはいまでも忘れることが出来ません。

もちろん、歩くことなどできないし、厄介なことに痛み止めを飲んでも2~3日は効果が表れないため、ただただ横になって痛みを堪えていた覚えがあります。

原因は、「高タンパク食品」と「アルコール(特にビール)」の過剰摂取といわれています。

当時の私の好物といえば焼き肉を食べながらビールを飲むという、まさに痛風にかかるためのモデルケースのような生活をしていましたので、いつ発作が起きても不思議ではなかったのでしょうね。

かの友人も数十年来、私と似たような食生活を送っている上に、発症の目安となる「尿酸値7mg/dl3」をはるかに超えているといいますから、明日にでも発作が起きるかもしれません。親しい友人ですから、そうならないよう願う反面、一度あの痛みを味あわせてみたい気もするのですが・・・。残酷でしょうかね?

というわけで、今回は医学分野にも造詣が深いところをご紹介しました。

 

1:尿酸の血中濃度が異常に高い状態をいう。

2:個人情報保護のためイニシャルも省略します。

3:血液100cc中に7mgの尿酸が含まれていることを示す値。