コピーブランド品が欲しいという友人を連れて台北市内の怪しげな店に入ったところ、店内を物色していた他の日本人観光客に「やり手婆ぁ」のようなオバさんが近づいて行ったところまでは前回お伝えしました。
オバさんは満面の笑顔を浮かべながら「お兄さんたち、何探しているの?」と連中に話しかけました。
よせばいいのに、連中の一人が「うん。ヴィトンのバッグ!」と答えてしまったのです。
そのオバさん、してやったりという顔をして「それなら、奥に本物あります!どうぞこちらへ!」(なぜかこのオバさん流暢な日本語を喋るのです。)と、言いながら連中を引っ張るようにして奥へ連れて行きました。我々も、どんなものか見たかったので、後について行きました。
そこにはデパート顔負けの豪華なショーケースの中に高級品(?)がズラッと並んでいました。
すると、陳さんが「コレ スーパーコピー ホンモノト オナジ!」と教えてくれました。
この頃からですかね、 『スーパーコピーブランド品』と称する本物そっくりの製品が出始めたのは?中には保証書まで付いていて、専門の鑑定士でも真贋の区別がつかないモノもあるといいます。しかも、それが免税店やデパートで売っているとなれば誰だって信じて買ってしまうというものです。結局、連中はかなりの製品を買わされていましたが、みんなニコニコ顔で満足そうに帰って行ったのが印象的でした。見送っていたオバさん、やおら我々の方に戻ってくると、ニタッと笑いながら、「これ、お土産プレゼント!」といってヴィトンのキーホルダーをくれました。
きっと、口止め料のつもりだったのでしょうね。
教訓:正規の価格より15%以上安いものは偽物と疑え!
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